叺-カマス-のLeatherCraft Custom Ordermaking
2024.08.28
-KAMASU- LeatherBag.
いや~…今年の夏は酷暑続きで参りました本当に。でもやっと若干ですが和らいできましたでしょうか…。
叺。かます、ね。刻みを入れるポーチ?ミニバッグですね。
これは明治期の物だと思うので、相当古いと思います。
金具類がいかしてるんだほんとに。
やっぱり凄いです昔の職人は。
タガネで彫ってるのでね、彫りが立ってますよね。
打出しと和彫りなので加圧されている=光沢が違う。
何が違うかな。環境?道具?意気込み?美意識?
100年後の人は今作られたものを見て同じこと思うかな?
正直今はレザー単体のオーダーは受けていません。
10年以上前のお客さんで来てくれた嬉しさと、金具を生かしたいというご要望がありましたのでお受けしました。
金具を生かしてなんとかまた使いたいんだそうな。
久々のレザークラフト…。久々だと楽しい(笑)
でも難しい(笑)色々な方がおられますが私個人は銀と革はやっぱり全く別物と思います。
革はやっぱ動物の皮ですよね~って感じ。銀は鉱物!って感じ。硬いけど素直。いにしえのしろがね。
ここに龍を乗せると。寿命が違うんですね。革はもって100年?普段使いしたらもちょっと短いかな?リペアしながら大切に使えばもっともつかも。
位置調整して。
龍。Dragonじゃないっ!デュァゴェンじゃないーーっ!!り、ゆ、う、龍っー!
って100歳超えの龍が怒るでしかし。
マチが2か所あったのでそこが大変でしたかね。
さあ、またここから一体何年もつのでしょうか。
昔はお若かったけど今は立派に青梅市の方で歯科医さんを営んでおられるOさんにお渡ししました。
素敵~、と喜んでくれた姿が嬉しかったですね。
・プラム歯科医院
https://www.plum-d.jp/
夏季休業のお知らせ 2024
2024.08.05
Kingman Rough.
【夏季休業のお知らせ】
誠に勝手ながら8月8日~13日まで夏季休業とさせていただきます。
宜しくお願い申し上げます。
※SummerVacation中に修理品等を配送されない様ご注意ください。
Shop calendar → https://www.italu-ya.com/s_schedule.html
ターコイズが少々増えました。あとラブラドライトも。
上から、キングマンのラフ、イサカピークのキャブ 結構デカいキャラあります、ローンマウンテンのナチュラルナゲットラフ、ラブラドライトという感じです。
ラブラドライトは本当に綺麗なフラッシュが出るカボッションがあるので動画にしてみました。
Ithaca Peak Turquoises.
Lone mountain natural rough nuggets.
Labradorites.
Labrado video.
ITALU-YA
The old kingman Turquoise Bangle
2024.07.13
以前、1年位でしょうか、オーダー頂きました店内オールドキングマンターコイズを使ったメンズバングルです。
こちらのターコイズが普段ご使用中に見たら「何だか傾いている」という事でお持ち頂いたリフォームでした。ターコイズの表面をルーペでチェックしましたが、クラックや割れは見当たりません。
まずは、ターコイズを外して見ない事には何も始まりませんので、とりあえずターコイズを外してみます。
バングル本体は小傷がたくさんあり、ああ普段からご愛用頂いてるんだな…と実感できるので、こういうのを見ると本当に嬉しくなりますね。。
ターコイズの裏を見ると、バッキングの一部が割れておりました。
ターコイズ層に割れは無く、綺麗にバッキングのみが破損していたみたいです。
どうやら傾きの原因はこれのようです。
ご本人どうやら「一度落としたかも」とも仰っていたので、ターコイズ表面からの衝撃が底じきのクッションである程度吸収されバッキングのみが壊れた模様です。いや~良かったですターコイズ層が割れてなくて・・・。
バッキングを補修します。
ターコイズのバッキング補修やバッキング整形はなんだか久しぶりで面白いですね~
他の半貴石と違ってターコイズが面白いのは、このバッキングという補強加工が当然の様に1個のルースとして扱われるところです。しかもキャラ目売買ですから当然このバッキングもコミコミなわけでこのバッキング層って何よ?と天然鉱物でも何でもない人工加工された部分。これを取引しているという…人気マインとかだとキャラ5000~1万とかありますからこれは○○!…となりますが、ヤメましょう、これがターコイズなんです(笑)Turquoise is nomad! Turquoise is Freedom!! いやでもマジでこれがセシル・ローズよろしく莫大な資金と権力で牛耳られダイヤモンド・シンジケート・デビ○ス社みたいに一方的殿様売買方式で統制したらほんとFuOk'inSOit!になると思います(笑)
バッキング層がフラットになるように整形していきます。
インナーベース、クッションも取り出して改めて整形します。
ベゼル内に置いてみてカタカタしないかチェック。
バングル本体も全体的にクリーニングして、改めてターコイズを慎重に再セッティングしていきます。
インディアンジュエリー工法ではもっと薄いベゼルにしてヘラで押して倒して伏せこんでいくようなカタチが多いと思いますが、ITALU-YAでは鏨でベゼルを叩いて倒していく石留めという彫金技法で留めます。この加工段階で割ることはありません。割れるケースは”座り”というルースが安定して座っていないことが原因で上からの加圧がほとんどです。これはダイヤモンドなどにも同じで外れの原因にもなったりしますね。
「何年やっても難しいロー付け」「何年やっても難しい石留め」ですねホント。