シルバーバングルや宝石・装飾の付いたバングルの折れ修理
シルバーバングル、ゴールド・プラチナバングルの修理も承ります。インディアンジュエリーバングル等のターコイズ付きバングル、宝石の付いたバングル、他ブランド、メーカーのバングルの修理も可能です。
加工内容
バングルの折れを修理します。折れ修理には大別して2通りの修理方法があります。
バングルの裏に銀板(通常本体と同じ素材)を溶接で溶着させる裏板貼りと、バングルの折れた断面同士に穴を空けてそこへ芯棒(通常本体と同じ素材)を差し込み溶接をする芯棒継ぎのこの2つの修繕方法です。
ガスバーナーで溶接する際に900℃近い温度に達する為付いている宝石類や装飾を一度取り外す必要があります。またメッキが施されている場合は熱により剥離や変色・変質を起こすので再度メッキ加工で仕上げる必要があります。
裏板貼り修理の実際
バングルの裏に銀板(通常、銀[SILVER925]素材の板を使用しますがバングルと同素材または指定の貴金属板も可能です)を約900℃近いバーナーで溶接で溶着させる裏板貼り修理です。
裏に貼る銀板の範囲長さは約1cm単位となります。1cmという幅の狭い補強でも一定の効果はありますが補強した厚い部分と補強していない部分との境目がウィークポイントとなり再び曲げられた時に負荷が集中してしまうというデメリットがあります。
しかしながらバングルの着脱に気をつけて曲げないように緩和できる方法もあります。→バングル折れを防止する着脱方法
また、亀裂やヒビが数箇所ある場合は1cmの補強を間隔を置いて補強することも可能です。その場合は(箇所×1cmの費用)というお見積りになります。
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バングルの裏に銀板を貼る範囲はバングル全長に対し1/4で約4~6cm、1/3で約7~9cm、1/2で約10~13cm、ハーフオーバーで約13~15cm、フルカバーで全周を補強する大きく5種類の補強範囲があります。補強範囲が大きいほど強度も比例し折れにくくなります。バングルの全長により実際の補強範囲cmは前後します。
フルカバーでバングルの裏面全周に銀板を貼り付る補強加工は最も高い強度が備わります。これに加えて実際使用においてバングルの着脱方法も実践し金属疲労を起こさなければ再びバングルが折れる事はありません。
芯棒継ぎ修理の実際
芯棒継ぎ修理はプレート型バングルではない丸棒タイプや厚みのあるバングルに向いている修理です。実際の修理加工はバングルの折れた断面同士に穴をあけてそこへバングルと同素材の芯棒を差し込み溶接をするというのが芯棒継ぎの加工法です。
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裏板貼りと違い外部へ出張る事も無く見た目のデザインを損なわずに補強できる利点がありますが芯棒継ぎ修理はバングルの厚み自体は変わりませんので修理後もバングルの着脱方法に気をつけなければ再度折れる可能性があります。
出来るだけ曲げないように着脱する方法を実践する必要があります。→バングル折れを防止する着脱方法
バングル折れを防止する着脱方法
【折れの原因】バングルが折れる原因は使用時や着脱時の曲げ過ぎにより金属疲労が起きることにあります。
修理加工で補強した後は折れにくくはなりますが、金属疲労が起こる着脱を続けていればいずれまた折れます。
金属疲労とはフレキシブル範囲(元の位置に戻る反発力)を超えた段階で起こります。
なるべく金属疲労が起こらないように着脱使用する事でバングル折れを防止する事が出来ます。
折れを防止する以下の着脱方法をお試しください。
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①バングルの間隔を2~2.5cmに固定します。これは男性でも手首の橈骨(内側の骨)を十分に通過する間隔です。この間隔が変化するまで曲げると金属疲労が起きますからなるべくこの間隔を維持します。
②手首の茎状突起(くるぶしのような出っ張り)よりも少し手前(ひじ側)の内側の腱(長掌筋)やや外側にバングルの端を強めに食い込ませます。
③そのままバングルを曲げないようにクルッと回して手首にはめ込みます。手首を水で濡らすと痛くありません。
④外す時も全く同じ逆の手順で外します。
※②で少し痛いと思う位にバングルの端を食い込ませるようにあてがうのがコツです。