ナスカン・クリップ内部バネ交換修理
2017.07.19


「ブレスレットやウォレットチェーン金具の修理」といえば最も多く持ち込まれるのがナスカンやクリップの内部バネ交換修理ですね。経年変化によりどうしても中にあるバネに錆びが生じ劣化し折れる、またはバネ性が失われる。

クリップの構造的に簡単に蓋を合わせた様な作りで密閉性がない為、中に水分が入り易く抜けにくい。
また合わせの留め方が回転棒部分の突起部をカシメで潰して留める格好だから中のバネを交換する修理の度にカシメ部分を破壊しなければフタを開けられないのですよ。


 
バネ線の巻き方向や線径、バネを固定する両端の支点の切り込み位置もブランドやメーカによって様々。
同ブランドでもアイテム違いで異なる事も。なので中のバネを取り出して形状を見てから各々に応じたバネを手巻きで作らなければいけないんですな・・・。

クリップ本体と地続きで宝石や装飾が施されている場合なんかは溶接と関渉するので一度それらを外し、仕上げ時に再セッティングするのでどうしても手間ヒマ掛かります。パヴェびっしりなんかだともう・・・。

HPでも料金幅¥8000~¥25000としてますが、モノによっては中芯棒が再度使えて本当に中の「内部バネだけを交換」すれば済む場合もありその場合は¥8000辺りの見積もりが適用されます。

「内部バネ交換修理」っていうけど、メインのそこに辿り着くまでと締め括る仕上げに見えない付帯加工があるワケですが、まあ中々一お客さん何の説明無しでそこまで理解できる人も少ないっていうのもこれまた現実。
簡単ではありますがこんなブログでも見て少しでもご理解頂ければと思う次第であります。
 
 
 
 
 
 
Repaired by ITALU-YA
2017.07.19 11:12 | PL | 修理 |
インディアンジュエリー・ナバホ・ターコイズバングル・カスタム製作【後編】
2017.06.16
さあインディアンジュエリー・ナバホ・ターコイズバングル・カスタム製作【前編】の続きです。


ヨイショ、ヨイショとローラーがけしていきます。


だんだん、ダンダン、長くなります~


かなり長くなってきました。


3等分します。整形も。


バングル状に曲げていきます。3mm厚なんで結構硬いですね。ここでも腕力が必要です。


ターコイズの石座。既存のフクリンは使えなかったので新しく作り、台座の上に乗せて溶接です。


スリットも一本一本糸鋸で入れていく。ここはどちらかと言うと集中力でしょうか。


バングルと石座を溶接。


ターコイズの石留め。割れないように気を付けながらセッティングします。


完成です。
 

https://www.italu-ya.com/wrc_064.html
 

making by ITALU-YA
2017.06.16 13:03 | PL | 製作過程 |
インディアンジュエリー・ナバホ・ターコイズバングル・カスタム製作【前編】
2017.06.16
TurquoiseNavajoBangleのカスタムメイキングの記録です。


スリーワイヤータイプのナバホバングルのお持込み。本体もターコイズも結構アンティークに経過しております。


2本のワイヤー部分が折れちゃってますね...。


良く見ると継ぎ修理痕が幾つもあります。ちょっ~と継ぎ幅が狭い気もしますが。。。
長く愛用されている証拠。良いですね。こういう感じ好きですよ。


まずターコイズから外していきます。割らないように注意。。。


Ohhh~黒いっ?!中のオガクズも古くなっております。


石座をバングル本体より取り外します。
(それにしてもバーナーの火と耐熱レンガって何でこんなに美しいんだろう…)


石座だけ綺麗に取るつもりだったんですが、継ぎ修理されていた箇所がやはり簡単に壊れちゃいましたね…。


ターコイズも良く見るとイイ感じに経年劣化しております。バッキング(ターコイズの茶色い台座部分)だけ残ってターコイズ層取れちゃってるとこもある・・・


お次はバングル本体を作っていきます。
6mm角銀棒を用意。


角棒をヨイショ、ヨイショ、とパスタマシンの如く少しづつ薄くつぶしていく作業です。
ローラーがけと言いますが、厚い銀板なんかを薄くするときなんかは結構腕力が必要です。



・・・というわけで、続きは後編へ

https://www.italu-ya.com/blog/html/art/00068.html
2017.06.16 12:27 | PL | 製作過程 |