ティファニー ヘルメスの杖キーリング 修理
2015.09.28
ここ最近立て続けに同じ内容の修理が重なった。
ティファニーのヘルメスの杖モチーフのキーリング。
このマークって校章や医療関係の紋章などに使われる図柄だ。もともとギリシャ神話で登場するゼウスの子ヘルメスが持つ杖とされているもので
杖自体の名称はギリシャ語でケーリュケイオン[κηρύκειον:kērukeion]、ラテン語でカデュケウス[caduceus]とも言うらしい。
まあこんなウンチクどうでも良いんだけど、短期間で同じこのキーリングが同じ箇所が壊れたという修理の依頼がきたので書き留めて置くことにした。
破損箇所は羽と羽の間にある丸い玉が根元から折れるというもの。
キーリングだけに多分家のカギや車のキーなんかを付けて振り回される重みに耐えられなくて折れたんだと思う。
赤丸が銀素材を挟み込んで溶接した修繕箇所。
もともとここに空隙がありキーリングと本体を繋ぐ部分が玉のくびれた細い部分のみなので重みで左右に振られ金属疲労を起こし折れるという風に至ったんだと思う。
依頼全て同じ箇所で壊れていたので強度計算がされていなかったんでしょう。
ディティール的にペンダントの様な感じが受けたのでキーホルダーとして流用した結果なのかもしれない。
でもなんか、腐っても鯛じゃないけど厚みやサイズ感、造形センスが流石ティファニーと思った。
ジェンセンのムーンストーンリングを手に取ったときのいろいろな角度から見てずーっと触っていたいという感じを受けた。
・ティファニーキーリングの修理事例:https://www.italu-ya.com/wrc_004.html