ナチュラル・ターコイズ・バングルのサイズ調整1 ~Natural Turquoise Bangle~
2015.07.07
ターコイズ付きのバングル。しかもナチュラルTQ。このバングルをダウンサイジングしたいと言うご依頼でした。
雰囲気からしてネイティブ・アーティスト物かと思いきや、聞くと国産だという。made in japanの作家物というわけだ。
腕周りがとても大きいので小さくしたいというご要望。しかしバングル全体にスタンプ模様が施されている為、単にサイズダウンといってもバングルの両端をカットすれば許されるデザインではない。バングル中央スリット状に窓が開いている部分を取り除くしかない。一度TQを外し→スリット部をサイズダウン分取り除き→再度石座を取り付けねばならない。
Natural&フクリン厚めだったのでタガネで取り除こうと思ったら割れ必須TQ。なので外周のフクリン部分のみカッとして取り除くしかない。この時点ではヨリ線と石座ベースは再利用出来ればするつもりだった。
TQに負担をかけないように時計ヤットコを使ってコンビーフの缶を開けるようにめくっていく。
ここまでめっくてもTQとフクリンのスキマが余り無い。このクリアランスを見るとmade in japanと聞いて頷ける。これは修理していて感じる事だがネイティブ・アーティスト物ってデザインはカッコいいんだけど細部の作りが結構アバウトなものが多い。
フクリンとターコイズがピッタシ。フクリン外したのに取るのに一苦労。
お次は石座と隣の釈迦球(シャカダマ)をロー融点に熱し取り外す。
バーナーの火って綺麗だなあ~
融点に達するとピンセットで掴んでいたものがヒョッといきなり取れる。慣れぬ内はフォーカスしていない所を溶かしたり、掴んでいたピンセットで潰したりする。
石座とヨリ線も取り外す。
が・・・余りにもローが多かったみたいでヨリ線に不恰好に回ってしまう&ベース板から離れずコマ切れになってしまった為廃棄。
ベース ヨリ線 もフクリンと共に急遽新規製作。修理ってこういうイレギュラー多いスね・・・。フタ開けてみないと分かんないんだから恐い所あるね・・・。
ピッタしフクリンを再現する。
グ~ッと程よいテンションかけて嵌めこんでいく感じでしょうか。
次の工程はサイズダウンする為にバングル本体の中央スリット部分を大幅にカット。
ナチュラル・ターコイズ・バングルのサイズ調整2へ