一級貴装資格を持つ職人が地金板から叩き出しで作る一点物の延べ煙管
特注延べ煙管 / Japanese smoking pipe of Special order
煙管(-kiseru-キセル)には火皿(-hizara-ヒザラ)と雁首(-gankubi-ガンクビ)、羅宇(-rau-ラウまたは-rao-ラオ)、吸口(-suikuchi-スイクチ)の3つのパーツから構成されるタイプと煙管全体継ぎ目なく製造する延べ煙管(-nobe_kiseru-ノベキセル)とがあります。
延べ煙管は、主に銀や金で作られた地金板一枚を叩き出しと、溶接(蝋付)で造ります。金属のパイプを通すので煙が冷やされマイルドで美味しくなります。
伝統図柄、花鳥風月などを象嵌(-zougan-ゾウガン)や和彫り(-wabori-ワボリ)といった日本の彫金伝統技法で飾(-kazari-カザリ)を施す独自の製法があります。
一、刻ヲ 軽一撮シ 火皿へ詰ルベシ
一、炎ヲ宛テ ンパンパト吸ウベシ
一、寂心ニテ 味ウベシ
1.煙草である刻みを適量(人差し指第一関節くらい)をつまむように取り出します。
やさしく引っ張り出すように取り出すのがコツ。
強くつまむと粉になってしまいます。
2.指先でやさしく丸める。こちらも強くやりすぎると粉になり辛くなってしまうので注意。
どの程度固めるかで味に変化が出るのでここは経験と好みという所でしょうか。
3.丸めたら火皿にギュッと詰めます。
しっかり詰め込むようにしましょう。
火皿より刻みが浮き過ぎていると火がすぐに消えてしまいます。
4.火皿にセットしたら火を近づけて「ンパンパ」しましょう。
火をつけようと思いっきり吸わないであくまで「ンパンパ」です!
5.火種がちゃんと回れば5〜6口は吸えます。
たまに軽く吹いてあげると火がよく回り長く吸えます。
ただし、灰になりすぎると苦味のヤニが口に回ってくるので注意。
江戸っ子は煙管を長く吸うのは野暮。3口程でサラッと切り上げるのが粋とされていたようです。
造屋の延べ煙管は出来上がった箇所鋳造パーツを溶接して製造するのではなく、一枚地金から叩いて製作致しております。また象嵌や高肉彫り等の伝統工法、四分一、赤銅を使用し煮色で色上げ等も致しております。細かな寸法やデザイン、お客様の御要望に応じこの世に一つの延べ煙管をお作り致します。
ご来店にて打合せ頂くのが一番良い方法です。またメールフォームでも概算ではございますが御見積り出来ますのでご検討下さい。
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煙管の修理も承っております。延べ煙管だけでなく羅宇煙管も修理可能です。羅宇の新規交換や付け替えも承ります。
象嵌や煮色など伝統技法で製造されている煙管や、赤銅、四分一(朧銀)、素銅、真鍮素材の煙管も修理加工いたします。
特に年代の古いもの等は異素材が使われているものもありますので、まずは現物をよく精査して修繕加工する必要がありますので御注文同様ご来店お持込されるのが最良です。
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- 製作料金 -
銀
五寸五分 弐拾萬円
八寸 参拾萬円
金
※時価相場相応
五寸五分 壱百五拾萬円
八寸 参百萬円
飾
梅 参拾萬円
竹 壱百萬円
松 伍百萬円
※銘入れも含まれています。
- 修理料金 -
煙管修理基本¥10000 / 穴塞ぎ¥5000 / 羅宇交換¥5000
煮色銅合金基本¥20000+size×10 / 色上(一種)¥5000
※余りに強固な汚れ・ヤニがついている場合は別途洗浄加工¥2000〜¥5000が掛かります。